うな弁のすすめ

うなぎは「割きたて 蒸したて 焼きたて」が一番と言われる。

しかし、箱内で蒸され時間とともに凝縮される濃厚なうなぎの旨味など出来たてとはまた違った美味しさがある。

2024年8月22日木曜日

登三松(とみまつ)

【場所】
東京都中央区銀座3-13-2

【味】
美味しいうな弁は冷めても温め直さない。冷める過程で旨味が凝縮して、出来立てとは全く次元の異なる美味しさに変化するためである。ただしこれは、スーパー等で売っている工場で作られた蒲焼ではなく、専門店で丁寧に手焼きされた蒲焼に限られる。
こちらのうな弁も冷めてはいるが、厚めの身にしっかりとタレが染み込み、凝縮されたうなぎ本来の旨味と相まって 濃厚で芳醇な味わいを醸している。流石は店頭販売にも定評のある登亭。感動ものの絶品うな弁。

【備考】

戦後の混乱期に都内で百円うな丼を販売し、蒲焼を庶民に広めた「登亭」が経営するお店。他の3店舗と異なり登亭の名称は使っていない。

お店で普通に食事を済ませ会計をする際に、レジ横のテイクアウトコーナーに数量限定のサービス弁当が残っていたため思わず購入。通常の弁当よりもうなぎが大きく、しかも値段も安い。正にサービス弁当。普段は開店後すぐに売り切れてしまうそうだが、この日の銀座は雷雨で大荒れ。運良くラスト2食にありつく事ができた。


【値段】
サービス弁当 1500円(税込)
(直近訪問日 2024.08.22)

【おすすめ度】
★★★★★

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2020年12月28日月曜日

功徳林

【場所】
千葉県市川市新井3-17-17

【味】
半身のうなぎは大振りながらも柔らかく繊細な味わい。お重の中で蒸されたうなぎの風味が全体に広がり、さらに冷めゆく過程で程よく旨みと脂の甘みが凝縮されてとても美味しい。この美味しさはうな弁でなくては味わえない。

【備考】
冠婚葬祭用の仕出しや宴席の老舗「功徳林」。お店はうなぎを中心とした「山茶花亭」としてリニューアルされている。
コロナ禍で出来なかった職場の忘年会の代わりに、御用納日の昼食に注文。今年の厄を落として心新たに新年を迎えたい。

【値段】
不明
(直近購入日:2020.12.28)

【おすすめ度】
★★★★★





2019年7月29日月曜日

魚力

【場所】
千葉県浦安市入船1-1-1 アトレ新浦安店

【味】

大きく身厚なうなぎが重なっている。身は柔らかいがやや魚臭さが残る。スーパーのうな弁には珍しく味付けはサッパリ。タレの甘さで誤魔化さないところは好感が持てる。
定価では見送るところだが、半値なら大満足なうな弁。

【備考】

土用の丑の日は、うなぎの鮮度を保つ事が難しく 質が低下するといった勝手な思い込みがあるため、料理店には行かないことにしている。逆に新鮮さがあまり求められない弁当・惣菜系は品数も多く、高品質なものも多く出回るため、年で一番の買い時と勝手に考えている。
今回のうな弁は土用の丑の日の翌日に半値で売っていたもの(ラスト1)。


【値段】
2180円→(50%OFF) 1090円
(直近注文日:2019.07.28)

【おすすめ度】
★★★☆☆



2019年7月26日金曜日

大江戸食品

【場所】
東京都江戸川区中葛西2-7-8

【味】

予想に反して大振りで肉厚なうなぎ。この手のうなぎは硬くて大味なものが多いが、箸でスッと切れるほど柔らかく、脂ものっている。専門店ではないため、タレも甘く繊細な旨味は感じることはできないが、値段以上の充分に美味しいうなぎ弁当。

【備考】

日本橋の有名店「大江戸」とは無関係の仕出しの弁当店。本日は土用の丑の日限定でうなぎ弁当が登場。


【値段】
うなぎ弁当 1100円
(直近注文日:2019.07.26)

【おすすめ度】
★★★☆☆


2019年5月1日水曜日

ヴィパレット(VPALETTE) 新大阪店

【場所】
大阪府大阪市淀川区西中島5-16-1 JR新大阪駅

【味】
うなぎはスーパー等で売っている蒲焼といった感じで、味付けは甘く皮目は固いが、大きめの身の上には粒山椒とシソの葉がかかっていて、とても風味は良い。弁当用に流れ作業で作られていると思われ、熱々の蒲焼とご飯が弁当箱内で蒸されて一体となり、冷め行く過程で旨味が凝縮していくといった、うな弁特有の醍醐味を感じる事ができないのは残念。

【備考】
新大阪駅構内にある駅マルシェの弁当屋。「うな弁」としての魅力は大分削がれているが、単に「うなぎを使った弁当」として見れば、コストパフォーマンスも良く上出来ではないだろうか。

【値段】
1279円
(直近購入日:2019.05.01)

【おすすめ度】
★★★☆


2019年4月29日月曜日

伊勢定

【場所】
東京都千代田区丸の内1-9-1(大丸東京店地下1階)

【味】
日本橋の名店「伊勢定」の鰻弁当。お店のホクホク感は味わえないが、十分に柔らかく、程よい香ばしさも感じられる。凝縮された旨味と脂味はうな弁ならでは。冷めても美味しく食べられるようにと濃いめの味付けを予想していたが、お店同様にさっぱり上質な味付け。しかし、逆にそれが仇となり上手に食べないとご飯を余らせてしまう恐れもある。

【備考】
大中小の3種類。大はうなぎ、ご飯共に多目。中と小はご飯の量は同じだが、うなぎの大きさが異なる。

【値段】
鰻弁当(中)3888円
(直近購入日:2019.04.29)

【おすすめ度】
★★★★☆



2018年6月24日日曜日

東華軒

【場所】
東京都千代田区丸の内1丁目(東京駅 祭)

【味】
大きめのうなぎは静岡県産との事。身は固く皮も箸で切るのは難儀する。しかし、口に入れるとタレの甘みのほか、身の甘みと旨味が広がってとても美味しい。これぞ「うな弁」懐かしの味。

【備考】
東京駅構内にある巨大な弁当屋「祭」で購入。混雑が激しく買うまでに時間がかかる。出発間際は要注意。新幹線乗場の階段下にも売っていたので、結構メジャーなうな弁かもしれない。

【値段】
うなぎ重:2310円
(直近購入日:2018.06.23)

【おすすめ度】
★★★★☆